2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
アサイラム・ピース作者: アンナ・カヴァン,山田和子出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2013/01/22メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 410回この商品を含むブログ (32件) を見る「妄想」と「想像」とが「諦念」によって繋ぎあわされて「現実」と「希望」…
週刊少年サンデーの雑誌CMで数十秒のアニメフィルムになっていたときからそのセンスが気になっていた作品。浮世絵のようにあえて平面的に構図をセットするスタイリッシュさ、和風を積極的に意識してか抑制の効いた色彩設計も目になじみやすく、まず全体のル…
気温が10度以下だと、猫たちはストーブのある部屋へ移動していく。つくづく自分に正直な生き物だと思う。
手持ちカメラで撮られるバスティーユ陥落の前後の数日間の描写は、着古した色合いのある装飾過多なドレスや多少曲がっているようにもみえる鬘の主たちの惑い怯えながらもふだんの宮殿生活を平常心を保って続けようとする様子を淡々とあぶりだす。ここまで、…
犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/12/15メディア: 新書購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (28件) を見る黄道十二宮の各星座の成立伝承にモチーフを採って犯罪模様が…
地上の記憶 (アクションコミックス)作者: 白山宣之出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2013/01/12メディア: コミック購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (18件) を見る作者の白山宣之氏についてはお名前すら知らなかったが、大友克洋氏が装丁を手が…
毎年の春恒例の症状ではあるんだけど、肌表面がうす痒くなって少々困っている。ひざ裏なぞはアトピー寸前まで行った日もあり、ここまでのアレルギーは久しぶり。
アニメ調査室(仮)さんにて開催中。以下、回答記事です。2013春調査(2013/1-3月期、終了アニメ、55+2作品)01,マギ,B 02,GJ部,x 03,戦勇。,x 04,琴浦さん,F 05,GON ゴン,x06,キングダム,x 07,閃乱カグラ,x 08,新世界より,A 09,FAIRY TAIL,x 10,ラブライブ!,F11…
美形サイコパスの槙島が自ら犯罪の現場で活動するまでは、文句なく楽しめたのだけれど、彼の凶行により朱が精神面で変貌してからは、狡噛と槙島、その観察者としての朱という関係性が形をうしなってシリーズ構成上の弱さを感じた。狡噛と朱、語りの視点をも…
西の空のまだ高い位置に太陽があり、東の空には白い月がすでに浮かび、山並みは青々と空気が澄んだ中に映えて、地上にはすでに水が張られた稲田が多く面をつくる。そんな、年に数度の良き日和でした。
特に既存作品パロディの多いギャグ番組で言えることだと思うが、後発組となるネット配信視聴では、いわばその本領が発揮されないという前提がうっすら有るように思える。瞬発力の問題というか。その意味でも、また自分には高松監督のセンスがアベレージの高…
ハードSFな遠未来の宇宙消耗戦を描いたAパートと、ジブリ作品のように牧歌的なコミュニティで軽やかに動くヒロインとの出会いで魅せるBパートとは、あえて時間軸を絡ませ交互に描けばなお良かったと思う。個人的嗜好としてはそれほどテンションの上がるタイ…
中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇作者: 中野京子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/12/16メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る聖書の各章に記述されたエピソードにモチーフを採った名画の解説から浮かび上が…
ひとつの映画の内のミュージカルシーンだけで構成されたような脈絡が薄いプロットというのは、事前に公式サイトから得た情報から予想できたことだったが、それらにアクセントを付けるためのアクション(華奢な美少女に体重の載った戦闘術を行わせている判断は…
学園パートの諸描写があまりにも現実と地繋がりすぎて、SF設定が土台にある世界観を齟齬を起こしているが劇中でその点に関しては説明なし。お色気、ショッキング、サプライズとあらゆるフックを闇鍋的に煮込んだ初回ぶりに、正直コメントもあまり出ない。吸…
今年も"順調に"「劇場で観るべきだったのに億劫で行けなかった映画」の数が増えていってます。ああ、『クラウドアトラス』『横道世ノ介』…
周辺状況として絶妙のタイミングでのTVアニメ化だっただけに、それらのコンテクストを活かしきってひとつの神話的世界を象り、それによって第一部と第二部ともにクライマックスが正調に作られた。自分がこれまで視てきた小林靖子氏のシリーズ構成クレジット…
出勤時にみかける限りでは桜の花、意外と持ちこたえてくれてるなあ。
第三世界の長井 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)作者: ながいけん出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/01/11メディア: コミック購入: 4人 クリック: 127回この商品を含むブログ (21件) を見る既刊2巻。 ジャンルを定義するとして、第一には…
異生物とふつうの少年が交流するギャグアニメ。70年代アニメをところどころで思わせるフォルムが自在に揺れる天衣無縫なアニメートが眺めているだけで楽しい。これは思わぬ拾い物になりそう。ちょっとしたお色気要素もいいアクセント。
うーん、導入に続編シリーズとしての工夫がほぼまったく感じられなかったり、ギャグ密度が前期より薄く感じたりとやや微妙な初回だった。しかし新キャラはざくざく出てくるようなので、エピソードのボリュームに関しては心配していない。
なんだかんだでコート類は5月すぎまで、もしかしたら6月まで仕舞えない。寒い日が突然戻ってくるかと思うと不安で。
Red Data GIrl、絶滅危惧少女 という“出オチ”的タイトルにはあえて意識を集中せず、前期に気を吐いていた「新世界より」の衣鉢を継ぐかのような文学系アニメの持つまったりとした時間の流れを描くその雰囲気を楽しんでいこうかと思う。…自意識描写はできれば…
あんかを布団に仕込みたくなる寒い夜がまだあるなんて。天気はいつも予想を裏切る。
ヒロイックさを前面に出している点では今期随一(もしかすると唯一)で、理不尽なまでに土台から厳しい世界観を過不足なく描き出しており"引き"の効果は絶大といえる。母を悲惨に喪った主人公が強い意志でもって戦う英雄主義的な基調の準備は既に出来上がって…
要素あわせの意外性で勝負しているという印象のままで、その煮立ちが足りないまま終わってしまったのは残念。個々の回の演出レベルの高さ、前半における作画クオリティの安定度は見事だっただけに、後半のそれらの低調さが目立ってしまった。ひとつ、批評の…
あまりに変わりやすい天候が数日続くと、わけもなく不安感をそそられる。
かつての上司であり父親のように慕っていた相手を"過去の亡霊"として、一部分は認め(命を奪わなかったという意味で)、同時に断罪することで自らの妄執をも断ち切るという落としどころだったが、最後の最後はもっと演出で盛り上げてほしかったなという物足り…
殺風景な方向に舵をきった写実的な背景美術のインパクトがまずもって強く、まったく漫画的ではないキャラクターデザインへの違和感は持たなかった。不穏なBGMといい、心地よさを提供するタイプの作品ではないと分かる初回だったが、快・不快とは関係なく"次…
春は新しい季節だから、浮き立つとともにちょっと怖い。