アサイラム・ピース

アサイラム・ピース

アサイラム・ピース

「妄想」と「想像」とが「諦念」によって繋ぎあわされて「現実」と「希望」の間に微かな縁をつくろうとする試み。シリシリと氷が上から薄く張っていく音が字間から響いてくるような、他の作家とは似たものがない空気組成がすべての作品から漂う。避難場所であり、隔離施設である四方の壁から出なければと焦る自分と、それを詮無いことと冷静に確認する自分。分裂する魂は小さく叫びを上げ続ける。