ムシブギョー

週刊少年サンデーの雑誌CMで数十秒のアニメフィルムになっていたときからそのセンスが気になっていた作品。浮世絵のようにあえて平面的に構図をセットするスタイリッシュさ、和風を積極的に意識してか抑制の効いた色彩設計も目になじみやすく、まず全体のルックスからして自分の好みにあった。主人公が江戸の町を徘徊する謎のクリーチャー「蟲」を征伐する役所の一部門『蟲奉行』に入るまでの経緯と内面の動きとを丁寧に描いており、キャラクターに自然に親しみを持たせるつくりになっている初回だった。女性キャラも嫌味がなくかわいい。最大の見所はやはりアクロバティックな戦闘シーンなので、そのクオリティが維持されている限りはネット配信で追いつづけると思う。