52号

新連載が四つ来て、終わるのが三つというのが不思議に思えるのは私のさんすう能力が低すぎるからというだけなんだろうか。大江慎一郎の初連載が実質年内に拝めるのは陰ながらなんとなく応援していた身として嬉しい。ラノベ風にみえる岩代俊明の新作にも期待。金未来杯ではなぜか優勝作が後回しになることもあるというジンクス通りの藍本松のMUDDY、つまり編集部の信頼が厚め(リボンアシストだったそうだし)、ないしは二位に着けていたということか。もうひとりの方はすいません、知らない。
リボン:京子兄は黒川と付き合ってるっぽいな。ごっきゅんのメガネ姿は前にも一度あったようななかったような。そしてクロームのショートカット似合いぶりはロング至上が常識な二次元キャラとしては異常。ディグレ:大変だ めがね科学斑の朝飯が一瞬にしてオムライスからサンドイッチに練成。初恋限定。テニス話と並んで萌えたし面白かった。武居先輩のダイナミックプロ調キャラ(リビドーがすべて行動の勢いに消化されてる点もポイント高い)はこれまでの河下先生のストックになくて新鮮。そして何より巨乳(FをDに押し込んでると見た)をふつうには恥らってるめぐるが補佐的サバサバ委員長キャラから急に化けたというサプライズ。銀魂沖田の不手洗(とかいて「あらわず」とよむ)に続いて今度は桂が風呂小便宣言、さらにモテキャラのはずの土方が中学男子並みの女子苦手意識を暴露。もうやめて空知先生、腐女子たちのライフはとっくにゼロよ! それにしてもネット逃避してリアルの自分キャラの方を否定しようとしてるマダオの姿は身につまされすぎる。スケダン:あれ…これってギャグマンガだったっけ。さておきスポーツ漫画でルールを理解するしんどさを読み手の視点になってパロディとした巧さはなかなか。勇者学盾の私服のヤバさ…まったく記憶にない。しかし最近本当にコンスタントに面白い。号によってはジャガーさんよりずっと笑える。H×H:王の平静顔のアップ主線内にカケアミを入れてるのが目を引く効果。ムヒョ:エンチューの天然BLキャラを前面に押し出して本筋の展開のインパクトをぼかしてしまう意図はつかめないけど、西先生なりに必死だということはなんとなく伝わる。P2(終):ついこの前表紙にまでなったというのに、ここで打ち切られるのはたとえ赤丸で補完もあるとはいえ、ファンには納得しづらいだろうなあ。とはいえそれなりにまとまった印象の「おれはのぼりはじめたばかりだぜ このメルヘン卓球坂をよ…」 初連載を一年間も持続させて、大変お疲れ様でした。<読切>トリコ(島袋光年):漢らしすぎるスカトロオチにくらくらした。いやしかしグイグイ読ませられる読切ぶりはごくせんの人以来だ。作者後記ともども本誌復帰への意欲があふれてましたな。セレブの道楽として扱われることの多いグルメものを、すがすがしいまでのハングリー精神で味付けした着眼点がすばらしいです。描線も今風にけっこう垢抜けた印象。
裏表紙ゲーム宣伝中の乙女顔銀さんがほんとに可愛いんですけど。これが女体化18禁本への呼び水になったら面白い。