今年も『新米小僧の見習日記』http://shinmai.seesaa.net/さん発祥の企画に参加させていただきます。
ルール
・2018年1月1日~12月31日に放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品から選べるのは1話のみ。
・順位はつけない。
(本年はNetflixオリジナルシリーズも含めてみました)
「ポプテピピック」
第7話『ヘルシェイク矢野』
高速紙芝居という伝説の十数分。演者二人が大変そうであると同時に楽しそうだったのが大変に良かった。
「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」
第18話『ILLUSION』
脚本:金田一明、絵コンテ・演出:添野 恵、作画監督:芦谷耕平、寺尾憲治、小田裕康
主人公側のメインキャラを一人も出さずに、敵の本陣である虚飾の街をホラーサスペンスタッチで。堀内賢雄さんの海外ドラマ張りの演技が光る。
第12話『松籟、吹き抜けり』
脚本:大西信介、絵コンテ:中山岳洋、演出:中村近世、作画監督:ung Chul Gyo、Shin Min Seop Lee Sang Jin、総作画監督:大塚あきら
味方パーティのひとり、七弦と母との過去の旅路。切なく儚く閉じた思い出は、後の回で思わぬ開陳をすることになる… が、それを含めても美しい。時代劇ならではの多層的なパースペクティブの感触。
「ひそねとまそたん」
第4話『ヤツらが岐阜にやって来た』
脚本:和場明子・岡田麿里、絵コンテ:小林 寛、演出:蓮井隆弘、作画監督:稲熊一晃・斎藤香・堀川耕一・秋山英一・岐神麻芽・中山和世・春日広子、総作画監督:本城恵一朗
こういう感じに職場の新人顔合わせって多彩だったりするよなあと何か気持ちが若返った気持ちになる楽しさ。パートナーのドラゴンの偽装形態が全部違う機種なのもワクワクする。
第6話『悪魔でも人間でもない』
脚本:大河内一楼、絵コンテ・演出:篠原啓輔、作画監督:和田直也
冒頭に男子高校生同士のゲイセックスがあるんですが、その行為が作品中のほかの描写とくらべて何ら特別にスキャンダラスでない演出を付けられている事に軽く衝撃を受けた(lainの女子高生マスターベーション並みの)。今年はほかに「ルパン三世 五期」でも自然なゲイカップルの同棲が描かれたりと、割とエポックだったかも。
「働くお兄さん!の2!」
第7話『働かないお兄さん・夏』
脚本:宇佐義大
これは全話通して視たというわけでない作品なんですが、たまたま無料配信で。主役コンビが片方の、長野県の造り酒屋である実家へ帰省するわけですが、持たざる側から、持つる者の苦労を偲ぶという通常とは逆転した視点に(やられた)となりました。それを受けてのリアクションがまた自然で。
「重神機パンドーラ」
第8話『雨の刺客』
脚本:大野木 寛、絵コンテ:西澤 普、演出:小野田雄亮、作画監督:ハニュー、小林優子、大久保義之、大河内忍、柴田志郎、高橋恒星、石堂伸晴
ゴルゴ13(2008年版)の西澤回にハマっていた自分には突然のご褒美だったスナイパー回。ダグがこの辺りから一番好きなキャラになった。
「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」
第8話『踊る!学園捜査線!』
脚本:吉田恵理香、絵コンテ:西澤 普、演出:平沼加名、作画監督:山本美佳、小林利充、鎌田 均、中野圭哉
パンキッシュな見た目と比して穏やかな性格を垣間見せていたマックスの学園時代の体験と重なるような事件を縦軸に、彼女とタッグを組むユリとの絆を横軸として描いたエピソード。意外な人柄と、さらに過去の経緯が意外なところへと着地する二段重ねが巧い。個人の多様性を意識した爽やかさもポイント。
第4話『ギャング入門』
脚本:ヤスカワショウゴ、絵コンテ:木村泰大、演出:鈴木恭兵、作画監督:森藤希子、重本和佳子、アクション 作画監督:岩崎安利、総作画監督:田中春香
デ・キリコのシュール絵画のような濃密な空間が、ジョルノのキャラクターの芯を視聴者に強く印象付ける。不調和だが目に美しい色彩設計、瞬間の不可逆性を物語る光のコントラストの高さ。
「風が強く吹いている」
第8話『危険人物』
脚本:喜安浩平、絵コンテ・演出:那由多十三、作画監督:名倉智史、鈴木明日香
日本の映像作品においては、ダイニングで向かい合う(擬似)家族の会話に格別な重みが置かれている気がするが、このエピソードでのハイジとカケルのダイアローグはおそらく前半の緊張の最高潮。様々なプラスマイナスの要素を重ねてここに至っている点に、青春の豊かさと人生のままならなさの両方を感じ取った。
<付記:OP5選&ED5選>
~OP編~
「ポプテピピック」
「東京喰種:re(第一期)」
「悪偶 ー天才人形ー」
~ED編~
「重神機パンドーラ(第1クール)」
「ひそねとまそたん」
「悪偶 ー天才人形ー」
「PERSONA5 the Animation(第2クール))
「刃牙(第2クール)」