笑い

笑い (光文社古典新訳文庫)

笑い (光文社古典新訳文庫)

誰かを笑っているとき、その主体は自らの中に客体との共通点を見出すからこそ笑いという行為を発動させる。ならば、その笑いの底に苦さがないわけはないのだ… という論旨だと思うが、哲学書を読みなれておらず目が滑りがちだったのであまり自信はない。日常生活や舞台芝居において可笑しさを生み出す構造を、いくつかに分けて説明していたのには得るところが割と多かった。