閃光のナイトレイド

人および国それぞれの解釈入り乱れる時代(満州事変直前?関東軍が本格的に暴走する前のはず)の上海が舞台なだけに、政治的配慮が必要だったのかあるいは人を食ったギャグなのか、末尾の注意書きクレジットがくだくだしくて面白い。初回プロットについては、政治色はごく薄めでメインキャラそれぞれの心理背景について追っていくスタイルをうかがわせるという意味では潔いし、反面物足りなさもある。異能力描写は工夫がちらほら。共感能力者の、人質の立場に自己像を置き換えるというカットはやや分かりづらかったけど、瞬間移動のショートカット感覚は端的かつ秀逸。ただ、潜入時の仕込み描写が省かれたのはあまり戴けない。