テガミバチとCLAYMOREの既刊読破

もうすぐSQ.四月号が出るし、クレア再登場で盛り上がってるしというわけで以前からの懸案事項を消化。どちらもジャンプ本誌にシリーズ連載された読切分で大方理解していたつもりだったけど、やはり描かれてなかった設定部分も多数あって、これからはより二つの看板作品が楽しめそうです。「テガミバチ」においては人工太陽や女帝制度の設定、ラグの拉致された母親の謎とかは早めに新読者に提示しておいてほしいなと老婆心まるだしに。「CLAYMORE」の方は各エピソードが思ってた以上に人間くさくて、非常に読んでて楽しめた。テーマ的には義の心、情愛、仲間の絆と「聖闘士星矢」的ジャンプ漫画の典型なんですね。それを女性戦士(余談だがなんで覚醒者の中に男性がいるのかという読切時に持った疑問も解消してすっきり。)をメインに置き換えることで現代の読者に合うように換骨奪胎できてる。読み進めていく内に戦士たちの顔の区別までできるようになり、あまつさえ人形のような肢体にエロティシズムさえ感じるようになるから不思議ー。あと、戦士たちと対比的に描かれる人間のサブキャラたちがかなりバラエティ豊かな性格と性質で描かれていて(両極端なところでラボナの司祭と手首を落とされた盗賊)、結果的に世界観の深さと広さを生み出すことに成功してる。新規参入読者は、まとめ読みしといて損ないですよ。