2009.9月号

編集者おススメの漫画単行本コーナーにて、連載各作の担当が分かりますね。伸び頭は貧乏神と青エクの林氏?
<新>ご指名です!(新條まゆ):短期集中連載。売れっ子ホストに隠し子疑惑勃発という何ら新鮮味のないプロットながら読みやすさと雰囲気の楽しさでまあまあ。<読切>RICO(naked ape):認知神経科学の訳書からまんま引っ張ってきたような設定とラストコマのやっつけぶりが少々気になるけど、キャラ演出の思い切りのよさに若さが感じられてこれもまあまあ。ロザバンセイレーン編完結。季節感もあったし結構楽しめた。青エク:これって実は学園モノでもあるんだ。女子三人集まるとあちゃこちゃあるという日常感いいね。キャラも出揃った。貧乏神:表情やポーズ、構図にレパートリー増えた印象。ラクステ:なんとか気を持ち直すも、子供に弱いところ突かれてピンチ。…ありがちな設定と展開の中で、主人公がいかに家族を持つことに執着しているかが丁寧に描かれたので他の選択肢(娘の運命のはかなさを受け入れる)の無さに共感できるのが巧い。うるてぃ:バクマン道の子がひとりいるー で、契りは? 屍鬼敏夫の冷たさは医師としての訓練では必要だったと思うけど、しかし妻に対してあれでは誰でも引く。その危うさをグロと秘められたエロで描いたまさにフジリューならではの回であった。恭子との結婚の経緯がリアルだなー。罪花罰乙女パーティーに憧れるひなの巻。オチをきちんと付けるのがこの作家の美徳。あとテンション下がった時の描写がグッとくる。
次号の鬼頭莫宏読切は、初期作系のファンタジーっぽい。