神霊狩#5

ちょうど読み始めた本で知ったことですが、死者の無念が生者に害をなすと思わない民族は存在しないというのが人類学における定説のようです。ゆえに人は死を想う。死者の気持ちを汲み取ることで、自分たちが心安らかに生活できるように、人は文化として死者との交流を続ける。本作で少年たちが神霊にアプローチしている動機もここにあるのでしょう。彼らが本当に救いたいのは死者の魂ではなく、自分自身と家族の心。そして太郎が恐れているのは姉の亡霊だというのは私の早とちりだったと今回の視聴で判明。前回の髪の毛女、あれは姉ではなく『壊れた』場合の母のイメージなんでしょうな。思い返してみれば、確かに子供のころは母親が死んだりあるいは狂ってしまったりしたらと思うとしゃにむに怖かった。父親へ同じ想像するのとは比べ物にならないほど不安だったね。しかしあの年でそれをしっかりブレなく認識できる太郎は本当に地に足が着いてしっかりした子。そして君ら三人はトイレの後はちゃんとそろって手を洗ってそうだな!(先週号の銀魂からのトラウマ固着) ところで髪をさっぱり切ったまこっちゃんが非常に萌える件。こんな萌えるナチュラル保志は初めてですばい。ただ背が高すぎると思う。私の好みではあの時点ではそこそこで高校に入ってからぐんぐん…おっと妄想はそこまでにしてもらおうか さて今回は前回にくらべて表立った筋の動きは鈍かったけど、信のふだんの暮らしぶりが描かれていた部分が印象的。ああいう竈が現役っぽい台所で賄い風情で飯をかきこむって今時もあるのかなあとは思う(「おしん」みたいな感じよ)けど、大神家は独特の文化を持ってるほとんど集落のタブー的存在として同級生からも反感と好奇の目を向けられていると合わせて描写があったのでともかくも納得。あとは都の父の電話相手が別れた妻なのかも気になるところ。しかしモスマンに見覚えがあるとは、もしや信はムー愛読者…