DTB 黒の契約者#12

褐色肌めがねっ娘研究者ミーナの巻(後編):あるいはめがねっ娘は黒のタイプじゃないらしいでござるの巻。履物を裏返す対価なら払ってもいい。今回はゲート内部での対峙の後のロケット幻想のシーンが秀逸。元NASA技術者の甘っちょろい台詞と合わせてロケットがデフォルメがかって黒の眼に映ることで、それらがすべて黒の精神の反映でしかないことが理解できる。そしてひととき心を通わせた相手の行方はまったく分からない。ナイーブな孤独感が繊細に演出されていたのが印象的でした。しかし設定解明についてはあまり進まなかったなあ。あ、もうひとつ印象的だったのはミーナに親しげに声掛けてもらっただけで黒に鼻高々な清掃主任ね。新階層時代における派遣社員ステレオタイプとしてなんだか納得できるというか…