怪物はささやく('16 アメリカ・スペイン/監督:フアン・アントニオ・バヨナ)

重い病が好転しない母と暮らす少年。彼の元に幻影の怪物が夜毎訪れて三つの不可解な物語を聞かせる。そして怪物は少年に、自らの物語を話せと迫るが…
怪物の描写がややハリウッド的で、もっと情緒的かつクラシカルに見せてほしかったなと思う。
児童文学を原作にもつ映画としては、テーマの持たせ方は印象として胸に残り、その点は成功している。
主人公をいじめるクラスのリーダー格の少年が、単なる性格の悪い悪役として描かれていなかった点が一番良かった。