本の音

本の音

本の音

穏やかかつ上品な選択眼と語り口が著者の小説作品と変わらない書評集。仏語系出身の人らしく、悪くいえば持ってまわった表現法が多めな中でごくたまにむき出しの批評性が顔をのぞかせる。その瞬間がたまらないものがある。