2009-09-14から1日間の記事一覧

橋の上の「殺意」

著者ひさしぶりの書き下ろし。二年半に及ぶ取材により、畠山鈴香事件の発生から刑確定までを追う。幼少時より家庭の内外で理不尽な扱いを受けていた畠山容疑者のこれまでの道程は傍目からみると「荒涼」そのもので、むしろ家庭を持とうとし何度失敗しても就…

十夜

北村薫や町田康、伊集院静らが選ぶ内外の名作短編。サキの「開いた窓」(恩田陸セレクト)、志賀直哉の「剃刀」(角田光代)などよく取り上げられるものは再読なりの愉しみがあるし、やや複雑な反射光を見せてくる飯沢匡「座頭H」(阿刀田高)や野口富士男「相生橋…

溶ける街 透ける路

ドイツ在住の小説家である著者が、自作朗読や知人に誘われての小旅行などで訪れた各国の情景を題材にしたエッセイ集。実に様々な国に出向いている意外な活動性に驚いた。自分の視点をしっかり持っているのは小説作品と同様で、たとえばドイツよりもフランス…

鋼の錬金術師FA#23

「戦場の少女」:サブタイトルの三人称対象が複数であることが多いのは、群像劇要素が入ってる本作ならでは。しかしランファンのうめきのエロい事エロい事、正直ハガレンの女キャラに色気を認めたのは初めて。覚悟の上で左腕を落とした(クナイでできるかしか…

なんかこう、自分を常に結果論的逆噴射方向にピーキーな状態に持っていこうとするところがおそらく遺伝的な“業”なんだろう。…あしたあのおっさん外回りでいなければいいなあ。(っていうかそろそろ他者をおっさんおばはん呼ばわりするのにも躊躇してきたぜ