二十面相の娘#10

「白髪島」:白髪鬼がまるでサン・ジュストさまみたいな男装の麗人としての美しさが作画、演出、演技の三位一体でうまいこと象られててほれぼれ。BONESだけあって作画や動きがシャープで見ごたえある。演出でも、ケンが手に持つたばこの火が降り出した雨にたやすく消されるカットやラストカットでの突き落とそうと近づく叔母をにらみかえすチコなど、さりげなくニヒルな傾向で統一されてるのが好み。この枠は昭和テイストで面白いねえ。ところで江戸川乱歩小説は10代に読んだきりですっかり忘れたけど、白髪鬼の能力ってなんなんでしょうね。幻覚系?