神霊狩/GHOST HOUND

サブタイトルが表記めんどいタイプなので省略基本で:ローカルアニメ。ないしはガチスピリチュアルただし科学もあるよ。んーあるいは衣をかぶったロリショタものかも。しかしかの「lain」タッグから予想してしかるべきだったけど、それなりの衒学傾向というか視る人を選ぶタイプの神経症演出タイプというか。なんにせよ、感覚同士の共鳴を意識した作りは濃密さがある。たとえば幼くして誘拐犯罪の犠牲となった娘の仏前で拝む母親の瞳に、暗い室内で灯ったろうそくがちらつく。同時に鳴らした鉦の残響がいつまでも耳にまとわりつく。九州の山間地方の方言をこれでもかとフィーチャーしていたり、自転車通学の中学生が学校指定ヘルメットかぶっていたり、女子生徒がセーラー服の下にジャージズボンを履いていたりと現実との地続き感を導入口としていたのはWOWOWアニメらしい渋さだった。話の行方がつかみづらいのも嫌いじゃないし。でも一番気に入ったのはOP(主人公三人以外の周囲の人々の動きが速くなるカットなかなかすごいね)に小島麻由美のグラマラス昭和風味歌謡を持ってきたセンスかな。ED曲もきれい。しかし、次回以降の映像ダイジェストを用いた番宣の中に非常に恐ろしい霊描写があるね… このゾッとする感は、たしか玲音が友人の部屋を覗いている(有名な問題シーンね)カットに似てる…