2023年春(第2クール)アニメ所感

鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」
ギャグのテンポ、ストーリー展開の滑らかさなどこれまでのシリーズにあった不満点が解消されている上に、シリーズ構成がより練られている感触があり、非常に面白い。無一郎と蜜璃それぞれの動きの魅力もよく再現されており、毎回最低二度は視ている。

「地獄楽」
世界観の独特さ、キャラメイクの巧みさで原作の方も引き込まれていたが、アニメ版は特に背景美術が見事な再現性だと思う。あと自分はやっぱり佐切のキャラクターが好きなんだなと。それと忍者が主人公って昨今めずらしいよね。ニンジャだいすき。背が高くないとこツボ。

「マッシュル-MASHLE-」
魔法を持って生まれるのが通常の世界で、そうでない事を隠しつつひとりで秘密を守る主人公…というと自分は大好きなファンタジー小説「ダークソード」(ワイス&ヒックマン)を思い出すのだが、そちらとは実に対照的にマッシュは境遇に対して悩まない。人間離れした筋肉ですべての状況を力推しで突破する学園コメディ。つまりヤンキー漫画のロジックでハリー・ポッターの世界をやってる。マッシュの動じない顔や淡々としたしゃべりとツッコミ役とのギャップも笑えるのだが、魔法のアイデアの方も手を抜いていないのもこの作品の良いところ。

「逃走中 グレートミッション」
フジテレビの看板リアリティショーが原案という変わりダネ企画。こういうのはとりあえずチェックしてしまう。特に東映アニメーションのB級作品は味がある。この作品は現代日本格差社会の比喩として状況を再構成しているのが上手くいっており、意外と展開が予想できないのが面白い。

「ちびゴジラの逆襲
声優陣の掛け合いが楽しく、ちびキャラ怪獣たちが愛らしい5分アニメ。松岡君のツッコミは至宝。


<前期からの継続>
「僕とロボコ」
趣向のバラエティがすごい。演出家大地丙太郎の格を見せつける。