黒塚 KUROZUKA#12(終)

「黒乃塚」:音波兵器な太鼓は分かるとして、笛は単に仕込み刀じゃねーか!というツッコミを入れる間もなくバッサバッサと迷いのなくなったクロウの血の舞からスタート。OPはカット。弁慶の存在はすっかり忘れておった。正直わりかし要らんかった。決闘もあっさりすぎだし。もう少し前に出してしまっておけば最終話は黒蜜とクロウとの葛藤描写も入れられたのでは… 無限ループオチはいいとしても、クロウがあまりにもあっさり運命を受け入れすぎてるのがどうにも気になるのよねー。ま、第一話からどこか受容的な物腰ではありましたが。ともあれ、作画レベルは最後まで保たれたし、シュールギャグが単なるお遊びともいえないまでに作風に馴染んでいたという練られたメタ性(何度も人生を送る者にとっては死すら悲劇よりも喜劇に近いのかもしれん)も独自色があってよかった。それともっとも全体の中で際立っていたのはビジュアルへのこだわりで、最終話でいえば万華鏡のようにパターン変化する広間壁設置の換気扇がやけに印象に残った。アニマックス製作作品ではこれまでの中でトップレベルの出来。