わたしが子どもだったころ:押井守の回

NHK-BSにて。富野、押井ときたからには次はぜひ宮崎で。富野監督の回では家庭と学校の描写半々で想像力と客観性をともに育んでいく過程が追われていたけど、押井監督の今回は氏の父親を全面的にフィーチャー。押井作品のキーキャラクターの原型が謎の私立探偵だった父にあるとよく分かる内容でした。しかしお母さんの偉大さも同じくらい印象に残ったなあ。洋裁店(セットの時代考証がかなり良かった)を切り盛りしつつ子どもたちに対しては父親をさりげなくフォローという。おそらく、氏がクリエイターとして大成したのは父の不確実さとともに母の堅実さが必要不可欠だったのだと思わされる感じ。色々と、昭和のうさんくささが香る再現ドラマになってて楽しめた。子役がまたちょっとオサカナ的なよく似た顔立ちの少年を連れてきてるんだ、ご丁寧に(笑)