2020年8月に観た映画まとめ

透明人間 (’20 アメリカ・オーストラリア/監督:リー・ワネル)

犬は無事だが身内は大惨事です映画。トンデモSFアイデアでシナリオ構築してるものの、今の進歩スピードなら10年後実現してるやもしれぬ‐‐‐とギリギリ思わせて、どうにか没入感を損なわない。スリラー演出のタイトさ、展開の読めなさ、ラストの会話のキレとかなり美点の多い作品。あと人種キャスティング案件でここまで自然に対応された映画はなかなか無い。

 

スピリッツ・オブ・ジ・エア (’88 オーストラリア/監督:アレックス・プロヤス)

寓話ファンタジーのようなポストアポカリプスSFのような。若い頃に観ていたらまた印象深度が違ったかなーと思った。こういう赤い砂漠みたいな場所で孤立した風情の人々って、80年代後半のCFでよく見かけたが、それはむしろ「バグダッド・カフェ」の方の影響か。

 

海辺の映画館 - キネマの玉手箱 (’20 監督:大林宣彦)

率直にいって半分以上寝ていた。メイン人物たちが時空を超えて活動映画を駆け抜ける趣向が、総大成というより焼き直しに見えてしまって。幕開けと閉幕の現代サイドは好き。