2020年9月に観た映画まとめ

マルモイ ことばあつめ ('19 韓国/監督:オム・ユナ)

やや人情もの寄りの演出になっているのが自分のストレート・ゾーンからズレていたが、母国語を自由に綴り出版する権利そのものよりも、行為としての辞書編纂に命を賭ける(観念上は同じことだがシナリオセンスの問題)ストーリーには心を動かされるものが。暗くならない案配のサスペンス要素で飽きずに観られた。

 

TENET ('20 アメリカ/監督:クリストファー・ノーラン)

白状すれば、最終作戦の経過とかラストの主人公の殺人行為の意味とか完全にわからない!でも画面のインパクトと、折々に像を結ぶテーマのためのイメージ(ボートから思いきりよく海面に飛び込む水着の女性等々)とで楽しめた。ノーランは映像の魔術師。物語の紡ぎ手としての技量は保留中だが。