エヴォリューション('15 フランス/監督:ルシール・アザリロビック)

自分は併映「ネクター」の方が現実との接地面が広くて好きかなあ。あのまさに蜂の巣みたいな団地壁面のカットとかいいよね。というかこの監督の演出がいまひとつ合ってないのか、やや眠たかった。そう、まさに海水浴終盤の夕暮れの浜辺のように夢うつつの境地へだるさとともに入り、すっかり暮れた沖の方から臨海工場群の明かりを眺めるぽっかりと覚めた心持ちに、映画とともに推移した。感覚を体験した、といった感じ。