竜との舞踏2

竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5)

竜との舞踏 (2) (氷と炎の歌 5)

もたついていた前巻前半の印象から一転、まるまる一巻通して非常に面白い。新たに登場したサブキャラクターがたちまちに立体的な“人間”として浮かびあがる有機的な構成、陰で胎動する社会力学など、マーティン本来の筆力によってまさしくページを繰る手が止まらない。ジョン、デナーリス、ティリオン、それぞれ瀬戸際に追い込まれたメインキャラクターたちの一段落が描かれる最終巻が楽しみ。