バットマン ゴッサムナイト('08)

バットマン ゴッサムナイト スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]

バットマン ゴッサムナイト スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]

シナリオをアメリカ、実制作を日本で分担しためずらしい形のアンソロジーOVAマッドハウスSTUDIO4℃、ビィートレイン、PRODUCTION I.Gの競作スタイルも興味を引く。
バットマンの客観、主観がそれぞれ違う手法や描写で描かれてるものの、通してみるとキャラクターや世界観が一貫してくるようにも思えるのがおもしろい。もっとも客観色が強いのはストリートキッズが目撃談を語り合う「俺たちのスゴい話」、逆に内観性が高いのは「克服できない痛み」。やはり日本アニメで育った身としては、後者の方によりグッとくるわけですが。ラストカットのセリフが、滑稽なまでに重いという渋さに痺れた。井上喜久子演じるキャラとの間にロマンスのかけらも匂わせないのもまたいいですねえ。