獣の奏者エリン#33

「飛翔」:『獣の気持ちになる事』が手段でなく目的になってしまっているかのようなエリンの現状にはなにやら不安を覚えてしまうのだけど、指導者であるエサルが何を思い狙っているかが見えてこないのは構成としてちょっとどうかと。たとえば、自身の若い頃を重ねてしまってエサル自身が行く末を見誤っているとかなら展開の途上としてまだ納得はできる。…キリクの方が社会の構成員として自然に見えるのは私の目が淀んでいるせいなのでしょーか。彼は汚れ役ではあるにせよ、自分の感情とは別に一つの規範を持っているよね。毒という飛び道具を持っているにはせよテロリストではない。むしろ反対。で、テロリストに一番近いのはというと(