黒塚 KUROZUKA#11

「戦輪廻」:入野自由が恋の妄執に浮かされた少年役を熱演。こういう演技する面も持ってるんだなあ…とは長谷川センセイ(クロウに近づいてくる時の動き面白っ)役の大川透でも思った。怪作シリーズゆえの入り込んだ雰囲気のアテレコが想像される。今回はクロウと釣り橋効果で心理的に急接近したライ(あのエレヴェーターで微笑みあうシーンはどこかの洋画で視たような)のあっけない死が非常に印象的。久遠に突き落とされた遺骸が、実に命ない死体にみえるんだよね。あと久遠が黒蜜に身体を餌として差し出されていた事実をクロウが確信して顔を歪める生々しさも実にいいですね。ライたちを殺されたことよりもその一線こそが黒幕であるらしい黒蜜への怒りの沸点になってるという下世話さが。これって恋愛譚だったんだね。『黒塚』とはつまり恋人が隠し持つ心のブラックボックス、かな。次週最終回。