最期の言葉

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

邦画「快盗ルビイ」の原作者として知られる軽妙洒脱な都会犯罪短編の名手。日本独自編集でルビイ・マーチンスンシリーズも初訳ふくめ三作収録。利益をまったく手にできない一本抜けた泥棒と輪にかけてまぬけなその従兄弟とのコンビの“活躍”に何度も笑わされた。脱力系ミステリーってあるもんなんだな。でもスレッサーの真骨頂は表題作にみられるような、超短編に近いこのうえなく簡明に文章量をそぎ落としたアイデア提示形の方にあるのかもしれない。ワンワン!