お父ちゃんと私

お父ちゃんと私―父・水木しげるとのゲゲゲな日常 (YM books)

水木しげるの次女によるエッセイ集。自宅における家長の顔と有名クリエイターとしての側面とも、それぞれ具体的なエピソードを挙げながらも決して大先生(おおせんせい…と弟子を自認する荒俣宏は呼ぶらしい)のイメージを損なわない一線は護っているあたり、水木プロダクション社員としての芯を感じさせる。その内容は大食漢であることなど既出の話題が多かったが、個人的に印象に強く残ったのは、子どもたちがテレビをみているとフラリとやってきて頼まれてもいないのに作劇論を打つこと。…これ、実は家族の前で似たようなことを自分もついついやってしまってます…