ガンダム00#25(終)

「刹那」:結局ラスボス二人が最後まで頭のおめでたい人と頭のおかしい人にしか見えなかった点をのぞけば、この回は決して気の抜けた演出が付けられているとはいえない。端的にいって結構視ていて気持ちが盛り上がった最終回でした。むしろ第二期は別になくていいや。さて、まずはこの第一期シリーズで何が描かれたか振り返ってみたい。
・第二世代ガンダムマイスターを擁するソレスタルビーイングが声明を発表して行動開始。(しかしそういえば第一世代ガンマイはじゃあ何してたんだろうね。表立って動いてなかったのかな。)↓
・CBへのあてつけとして無差別テロが起こったりもしたがMSの圧倒的な性能差により世界の紛争は沈静化の方向へ。二つの大国はそれぞれにCB殲滅を模索。(たった四機で天下取るってのもやっぱり無茶な話だよなあ。テレビまんがテレビまんが。)↓
・表向きは国連大使のCB上層メンバー、アレハンドロ・コーナーのスタンドプレイにより、通称ラグナを指令役としてトリニティ三兄妹が傍若無人な行動、CBの悪名に極端なイメージを付け加える。(CBはハンドロくんみたいな誇大妄想的な子の台頭をもっときちんと想定して具体的な対策立てとくべきだったよね。というかリボンズって結局何。外宇宙人?)↓
・世界全体の軍事面がCB殲滅に向けて一元化へと急速に動き出す。(なーる、連邦誕生前夜のお話だったんだネ!…っていうかこれUC正史になるんですか。なっちゃうんですか。)↓
・アレハンドロの計画により擬似太陽炉が大国に渡ったことにより、戦況は急展開。CB消息不明。地球連邦政府誕生。(ちょっとここで話が飛んでる気がする。CBみたいな巨悪が二度と出てこないようにって理由で一つにまとまるというんだろうか。なんかインパクトに欠けるなあ。たとえばコロニー落としぐらいの非道をCBがやったとかならまだ… このへんはリボンズの正体がぼかされたままなのがアリバイか。)
…やっぱり大味なプロットだよなあ。というかプロットしかない気がするな。骨に肉が付いてない感じ。
で、まあ脚本というか企画立案そのものが、あまりよろしくない作品だったと思う。にも関わらず、部分的に情感に迫るシーンが複数あったのも事実で、なおかつメカ描写の分かりやすさを備えたケレン味の豊かなアベレージの高さは、同ジャンルアニメと比べると群を抜いていた。そして脚本がほめられたものではないといっても、力技ながら連邦誕生までの道筋を自殺志願的おセンチテロリストたちが自ら捨て石となることで付けたという流れには、どこかこちらの感傷を誘うものがある。第一期でとりあえずの区切りを打った点は評価したい。
うーん、それにしてもね、女子視聴者として予想外だったのは、キャラ萌えの不完全燃焼ぶりね。個人的にはアレルヤ一押しだったんだけど、序盤こそ主人公もかくやというぐらいに目立ってたというのに、中盤に入るとおやっさんの助手みたいな地味なポジションになってたりしてにんともかんとも。あまつさえ最終回にはあんたはどこのオルバ・フロストですかと。そんな下世話な趣味視点は置いておいてもですね、キャラ描写が全体に薄かったのはもったいなかった。
…しかしエピローグ、すっきりしない謎ふりまき型でしたなあ。刹那とアレルヤは生死不明のまま、コーラふつうにマネキン女史の後ろで敬礼、グラハム仮面キャラ化(はたしてポニテメガネはポニテメガネのままなんだろうか)、ネーナは新たなヴェーダの端末役?ティエリア脱おかっぱ化、沙慈(暗黒フラグ断ち切った描写皆無ってのもなあ)と音信不通状態のルイスはなぜかティエリアと一緒とか、もうね。半年後までこれを持ち越せというのかい。ふう。

… 『リジェネ 朴王路美』って。「フッ」だけで声の違い分からないですおー エンディングクレジットそんなに凝視してなかったですおー