溶ける街 透ける路

ドイツ在住の小説家である著者が、自作朗読や知人に誘われての小旅行などで訪れた各国の情景を題材にしたエッセイ集。実に様々な国に出向いている意外な活動性に驚いた。自分の視点をしっかり持っているのは小説作品と同様で、たとえばドイツよりもフランスの街並の方が堅く冷たい印象がするというのは従来の流布されたイメージとは反対の現在を伝えていて、興味深い。

溶ける街 透ける路

溶ける街 透ける路