ベスト・ストーリーズI ぴょんぴょんウサギ球

ベスト・ストーリーズI ぴょんぴょんウサギ球

ベスト・ストーリーズI ぴょんぴょんウサギ球

20年代から50年代にかけて「ニューヨーカー」に掲載された作品から厳選されたアンソロジー。大戦を挟んだ三十年間で文芸作品に盛り込まれた視点が複合的になっているのが分かる構成には軽く昂奮する。中流から滑り落ちそうな男の焦りをユーモラスに描く『シェイディ・ヒルのこそこそ泥棒』(ジョン・チーヴァー)が最も印象に残った。