「ゲーム・オブ・スローンズ 第6章 冬の狂風」全10話視聴完了

先の第5章ではどことなく迷走の気配が感じられたため、不安の方がやや大きい状態で迎えた、初めての本国アメリカとの完全同時放送。結果は、期待以上という意味で予想を大きく裏切られた!
大河小説を原作としていることからくる文芸の仕込み(因果応報的なラニスター家の転落、アリア・スタークの心身が同時並行する修行がどさまわり劇団の女優との出会いにより完成する等)、映像化の最大の意味合いとなるスペクタクルを担う、血みどろで泥まみれな集団戦や大建造物の崩壊。「ゲーム・オブ・スローンズ」というシリーズのすべての魅力が濃縮されたとともに、原作ではまだ明確にされていないジョン・スノウの出自の謎もいよいよ開陳! 人気作ゆえのプレッシャーを見事はねのけて、山場を乗り切ったと製作サイドに拍手喝采したい。これで、物語の終わりどころが見えて残りの2章分を安心して楽しめることも分かったのだから。