ハードSFにかなり舵を切った「
21エモン」、と言ったらいいだろうか。理系の素養がないと付いていくには難しいレベルの解説エッセイがそれぞれ章後にある、全8話それぞれにア
イデアの粒が揃った
スペースオペラ・コメディ。数ヶ月のスパンで宇宙港に着く貨物船を舞台に、4人(とのちに1匹)の少女クルーたちが行う全力による暇つぶし遊戯がテーマである。合間に挟まるフロンティアとしての宇宙への憧れも印象的なトッピングとなっており、短い連載ながらもかなりの上質さだったと単行本として読んで改めて感じた。作者と協力者による後記の真摯さにも打たれてしまったり。