「デッドマン・ワンダーランド」全12話視聴完了

原作販売促進の手段にしかなってないという批判が出てもしょうがない中途断絶感のある最終話ではあったものの、「浮世の過酷さはがむしゃらにガッツで乗り切れ」というメッセージは十分に受け取れた。自分はこの作品に一本通った筋を見た。主人公・ガンタの素直な性格が、監獄内で出会う様々な大人たちからスポイルされることなく、前向きな部分のみを抽出していくドラマ面が、不健全な世界観の中でより際立つという趣向。録画再生ボタンを押す指が重く感じることが毎回のようだったけど、視終えたあとはいつも不思議と爽快感がある作品だった。狂ってでも前に進め。ラストシーンのガンタの正気はすでに怪しげだったが、それはけして悲観的なだけのものとして演出されていないと思う。