煙滅

煙滅 (フィクションの楽しみ)

煙滅 (フィクションの楽しみ)

これは…いちおうジャンルはミステリー小説ということになろうか。しかしむしろ本番は訳者解説にたどりついた後であり… レーモン・クノーが率いていた文学実験サークルのメンバーであった著者の、一種気迫こもった力作であると同時に、翻訳とはどういう作業なのかについても思いを馳せずにはいられない読書体験であった。