ぎんぎつね(1)

落合さより作、月刊ウルトラジャンプ連載。単行本で読んで知ったけど、これって基本は学園モノね。でも街の描写も多くて舞台全体の空気感に風通しの良さがあり、それがなにより読んでて気持ちいい。ヒロインと同級生二人をめぐる葛藤の決着ひとつ取っても、一歩間違えれば単にご都合主義となる描写が“あったかもしれないしあるかもしれないピース・オブ・ライフ”として取れるノスタルジーがやはりこの漫画を少年誌ではなく青年誌掲載としている所以。その象徴がファンタジー存在である神の使い「銀太郎」。ここまでのまとめ:ジャンルはモッフモフにしてやんよ。余談ですがこの人の描く男キャラの雰囲気ほんわかソフトガチムチぶりが好みだ。ちょっと伊藤悠の画風に似ている気がする。