デイ・ウォッチ('06 ロシア/監督:ティムール・ベクマンベトフ)

メイキング映像でスタジオにいた猫たんは一体…かわいいじゃねーかハァハァ。…というわけで前作「ナイト・ウォッチ」よりも(たしかハリウッド資本が入って)予算が多くなり少しだけ派手になったロシア発超能力組織バトルファンジーのシリーズ第二弾、DVDで観ました。アクション演出こそ華やかさが増したものの、描写意図や俳優女優のいまひとつの垢抜けなさは健在でうれしくなった。クライマックスなんてそれどこの大岡裁きよって感じ。しかし民俗学風解釈を喚起されて趣きが深い。主演男優はあいかわらずセクシーさ皆無(途中でストーリーの展開上若やいだ衣装に着替えるのだけど別にそれで救われてはいない)で、ヒロイン二人も片方は目元の小じわを隠す処理も施されてないし、もう一人もなんとも…婉曲的にいえば家庭的。でもそこがいい! ロシアとアメリカでは、文化レベルでいえば前者に親しみを覚えてしまうのは単なる個人的趣味だけじゃないと自分では思ってる。それにしても、ドラマは一件落着となってしまっているけど、続編はもう作られないのかしら。あと原作とはストーリーがまったく違うのね。いくつか採用されてるモチーフはあるけど。