日帰りで新潟に行ってきました。信濃川からくる風がさわやかに吹く気持ちのいい街でした。西大畑公園の桜がちょうど満開ですごくきれいだった。今回は急ぎ足でしか歩けなかったどっぺる坂あたりをゆっくり散策しにまた行きたい。さて目当ての新潟市美術館にて開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展」は、昨年に大阪で観覧した「ギメ東洋美術館所蔵 浮世絵名品展」に比べて出品数自体は少ないものの、浮世絵史前期、特に鈴木春信の良い作品が多く見られて良かったです。後はこれまであまり注目してこなかった礒田湖龍斎(いそだ こりゅうさい)という画師の美人絵が印象に残った。頭身が大きめなのが特徴。それにしても浮世絵は版画なのに、印刷された複製をみるよりも“本物”を見る方がずっといいのが不思議。そこには摺り技術の超絶ぶりが関連してるみたい。ああ、春信の“本物”(本画という意味じゃなくて)を一枚ほしいなあ。