シグルイ#12(終)

「無明逆流れ」:WOWOWお得意"あるかないか分からない第二期へ向けてのなげっぱEND"きたぞぉー! まあ本作の場合、ほのめかして悟らせるという感じの趣向が基本なんでそんなには不満ないけど、でもせめて御前試合の当日にまでは時間軸戻して終わってほしかったな。それにしても、異様な雰囲気がずっと張り詰めたままの1クールでありもうした。それが最終回では弦がためしに放たれたような、全開ではないにせよそこそこに動いたアクションにもつれきった人間関係の一つの終局と。主人公はやはり、強靭でありながらも矮小でもあった伊良子の方だった印象。技を社会で生きる手段としている点において、はたまた女を同じ人間として見られる面において、伊良子の方が剣の道を人生の目的そのものとした藤木よりもTVというメディア向きだったのかなと。ところで最終回で一番感動したのは、いくが虎眼への怨みからというわけではなく、自分を理解してくれたゆえに惚れた伊良子が精一杯に思いを果たせる場を与えてやるために刺青まで彫ったのだと少ない台詞で描写された点。いく、実にいい女だった。それにしても濃尾三天狗はシグルイぶりを披露する間もなく虎眼先生(鬼神と名指されるまでの達人の前では誰もが自分の死を刀が振られる前に幻視するんだね。おそろしや)に意味無く斬られてかわいそうだったなー なんかけっこういい人っぽっかったし。あとひげの人が上下どちらからみてもOKなだまし絵みたいな顔にみえたお。