風の少女エミリー#18

史上最高に大仕掛けなローダお嬢様の罠。結果的に今回も失敗したからよかったものの、あの娘の悪意はほんまもんだと確信される話だった。女優ジョーの気まぐれがなかったら危うくトラウマ化するところでしたで。本人の性質が気に喰わない+家同士の仲が微妙+テディってかわいいじゃん? の三要素の合わせ味噌ってところか。醸熟。しかし初めて喋ったローダママは面白くないほどにローダのママだった。パパは一見無邪気な人柄に見えるけど、あれこそが一番のクセモノやもしれぬ。ところで最近ちょっと作画が微妙な回が多い印象。今回は原画ではきれいなジョーが動くと腕のプロポーション変だわ、ぎこちないわで見ていて少々きついものが。あとわざわざドレスに着替えてペリーと共にスカンク撹乱潜入ミッションを実行するイルゼというのはあまりにも漫画チックすぎるように感じたし、12歳相手にパーティー出席を断れなかった大人の事情を細かく話すジョーという描写も現実味薄い。でも全体的には自分の能力と個性への世代を超えた信頼にうまく繋げている、軸がちゃんとまとまっている気持ちのよい出来の回でした。