リべリオン('02/アメリカ)

奇想天外な戦闘作法『ガン=カタ』を世に送り出したアクション・ディストピア映画。社会学視点からの人間存在への疑問の投げかけと荒唐無稽ヒーローものとが意外にすんなり融合している点がみどころ。端正なマスクとマッチョ長身を併せ持つクリスチャン・ペールを主役に抜擢した時点で本作は成功しているなと。そして主人公が一線を越えて体制当局に決定的に反逆するきっかけが、たまたま保護するはめになった子犬だというナイーブさも気にいりました。っていうかその時のガン=カタ発動シーンのあまりの唐突さに笑いながら痺れた。あの瞬間映画ジャンル変わってるやん。しかしガン=カタってさあ…あれ絶対弾当たるよね(笑) それでもアクション自体の迫力で「もしかしたら弾道すべて避けれる可能性だってあるかもじゃん?」と思わされる演出力がすばらしいとは思うけど。