REIDEEN#18

「さよならの匂い」:こりゃまた思わぬ方向から展開がきたな。シリーズも終盤にさしかかってるけど、結局は淳貴がそれなりの行動主体性を自分の中に見出して最終回を迎えるってところだろうか。だとすると今回登場のイヤミな事なかれ主義者・新垣二尉(階級といえば実は星川より低い前田崎、さらに低い寺崎が彼ららしくって面白かった)は「ああいうふうになりたくない」大人像のためのキャラってことかな。にわかにED曲への親和性が高くなってきたぞ。そんなテーマ面の話はまあ今更どうでもいいわけだけど、星川が白鷺部隊から転任するエピソードなだけあって、それぞれのキャラに付けられた演出とおたがいの演技の息の合い方は殊にめざましいものがあり、特にあらたまったレストランでいつも通りの服装でやってくる前田崎と寺崎のだめ社会人ぶり(高校生の淳貴ですらネクタイ姿なのに)、酔いつぶれる姿のだらしなさと非常に楽しめた。こいつら毎日とっても楽しそうですね!! …いや、待てよ。時に命を張る寺崎とちがって前田崎は税金泥棒そのものなのでは…(でもなぜか腹は立たない) あと淳貴がアクシデントで星川の乳を揉んでしまい、後日の教室で忘れ物の香水瓶を手に悶々としてるのがなんともリアリティあった。男子高校生の行動基準はずばり性欲だからね!(あえて言い切り)。ゆえに星川の転任部署に関心を抱き続けた展開にも無理が感じられなかったのがよかったです。さて次回、望まざる力をもってしまった者としての星川の過去、いかほどのシリアス度で描かれるのか注目。