子猫たちは箱の中を歩きまわるようになり(自分は見てないが、壁を越えようと後ろ肢でぴょんと跳ねたりもするらしい)、ますます可愛らしさが増しているが、1,2匹は離乳食を少し口にするようにもなってきた。つまり、いよいよ概念から生物へと彼らはこちら側の枠内に入ってこようとしている。これまでは他者を一切害することなく-旺盛に吸い付かれる母猫の乳房は少々痛そうだったが-、糞便を出すこともなかった存在が、“猫”になろうとしている。どこか不安もあるが、成猫になったこの仔たちに早く会いたく思う。