NETFLIXオリジナルアニメは、テレビの放送クールとは関係なく配信されるので不意を突かれることが多いのだけど、最近はアメリカ人監督、脚本家と日本のアニメスタジオ・サテライトが組んだ『キャノンバスターズ』全12話を視た。ファンタジックなティーンズ向けアニメかと思いきや、シニカルでゴアな大人向けの色合いが濃い企画で、こういった意外性はまさにネトフリならでは。かなり面白く視たので、第二期の実現を期待したい。
星合の空(ニコニコ動画)
赤根監督の新作、しかもオリジナル企画が視られるのは嬉しい限り。スポーツものは得意じゃないけど、今回は取り扱ってるソフトテニスにまつわる描写も興味深く楽しんでいる。できればあまり、類型的な思春期ドラマにならなければいいなと思ってもいる。
フェアリーゴーン <第二期>(NETFLIX)
繊細なキャラクター・ドラマ描写が今回も足を引っ張っているようでもあり、特長にもなっている感じでもあり。とにかく物語がきちんと終結してくれればそれで良し。
社会の縮図である全寮制学園で、多様性という理念の裏側に緊張の糸が張る。擬人化デザインがかなりモデル動物よりの造形で味わいが深い。
歌舞伎町シャーロック(NETFLIX)
醸そうとしていることに技法が追いついてない瞬間も多少あるが、題材のオリジナリティとエンタメ要素の盛り盛り感、そして新宿という街の雑多な匂いは十分にフック。
要所要所で多段塗り、それ以外はハイライトを塗り残しホワイトで表現する省エネ配色がキャラクターに採用されており、揶揄じゃなくていい効果出してる。気楽なカジュアルさ。第一話は素材を活かしたスタンダードな調理、第二話ではアクロバティックでシュールな料理に変わっており、導入の巧さが序盤から光る。
前期からの継続は
ロジカルにプロットとアイデアが絡ませられつつも、ドラマの主題は旧来のジャンプ的なのが興味深い。