フランコフォニア ルーヴルの記憶('15 フランス・ドイツ・オランダ/監督:アレクサンドル・ソクーロフ)

美術作品とかつての国家間の略奪行為との関連は避けにくく、そういった間隙を詩情をもって表現した作品。当時の空気感を再現したナチス占領時代のパートが(ブロマンス的にも)美しい。難破しそうになりながら美の精粋を運ぼうとする寓話めいたエピソード部分には、映画業界への視点も入っているように思えた。