ベスト・ストーリーズIII カボチャ頭

ベスト・ストーリーズIII カボチャ頭

ベスト・ストーリーズIII カボチャ頭

このシリーズを読むのは二冊目。「ザ・ニューヨーカー」平均はどんだけレベル高いんだ?!と段々うろんな心持ちになってしまった。あまりに伝統が厚すぎて緊張したのか、若手のカレン・ラッセルが本来の持ち味を出しきれてないじゃないか!
日本オリジナルアンソロジー、最後の巻であり最新の掲載ラインナップからのチョイスであるわけだが、表題作でジョイス・キャロル・オーツが、現在のこじれた様態をみせる難民問題に先鞭を着けているのが流石という印象。アリス・マンローの『流されて』、アニー・プルーの『足下は泥だらけ』もモチーフが特色が強く重厚感がある。