図説 北欧神話の世界

図説 北欧神話の世界

図説 北欧神話の世界

瑞々しいユーゲント・シュティール(ドイツ語で『青春様式』)の挿し絵がふんだんに用いられた北欧神話の解説本。個々の神々のエピソードだけでなく、国として独自の神話が歴史の中からほぼ失われたというドイツにおけるゲルマン伝承の意味付けなどにも理解が届く、思いの外大人向けに著された入門書だった。それにしても、北欧神話は混沌として寓意の解釈に悩む展開が多い。そこがまた趣深いところでもあるが。