「LUPIN the Third〜峰 不二子という女〜」全13話視聴完了

1クールをも費やした壮絶な肩透かしを食らったダメージから一向に立ち直れない。まあ勝手に自分の中で“壮絶な過去を持つ不二子”像を組み立ててしまったのが悪かったのかもしれないが… だからといって、中盤からラスト直前までに構築した苦悩する不二子の姿がトリック、サプライズのためのサプライズに過ぎないというのは少々、ズルさが過ぎる気がするのに変わりはない。せめては不二子のモノローグとして「あるいは自分もアイシャのようにもて遊ばれた状況に過去には置かれたかもしれないし、そうなっていたかもしれない」と付け加えて、これまでの混乱にエクスキューズを敷くか、ないしはアイシャはすでに死亡しており、母であるミネルヴァの妄執こそが実際の黒幕だったというプロットなら、いたずらに痛々しさに満ちたポッと出のキャラを出す必要はなくまだしもスマートに話が終わっていた。細部はいいのに、屋台骨が崩壊してしまった印象で、非常に残念。