ブラック★ロックシューター

荒涼として空虚な異次元世界で素性の分からない無機物と有機体の混血のような敵と戦う謎の少女の戦闘の様子が、現代日本の女子中学生の内面とリンクする趣向。その基本設定を理解するためのブリッジとなっているのが、校内カウンセラーが主人公の少女に日常的トラウマへの対処法として説く、一種の客体化。その持ち出し方の危うさが、これからの異世界同士の同期がどう転んでいくか分からない予感を醸す。そして"中学一年生になったばかりの女の子、3人(初対面同士含ム)"というシチュエーションにおける会話のあまりのリアリティにはほとんど唖然とさせられた。岡田麿里、まことに恐るべし。視ていて楽しいかどうかは不明だが、目を離せない作品になりそうな密度のある初回だった。