かつての社員とトップであり、また属する社会階層をほぼ同じくするだけあって、終始ゆるやかな雰囲気の感じられる対談集。それを良しとするか逆に取るか。自分は読んでいてあまり張り合いが感じられない側だった。それぞれの発言内できゅっと締まる箇所はいくつかあるものの、それもこれまでに
言語化された概念の焼き直しに思えたわけで。ちょっとこのユルさでは、パイが少なくしか与えられないと焦燥する若者層に訴求するには足りない。まあお二人の会社が世に送り出したブランド「
無印良品」論の部分はけっこう面白かったという程度。